NCEP--NCAR 再解析データで使用された数値モデルは, 球面調和関数の全波数でいえば波数63 (波数切断は三角形(triangle)切断,T63と表記される)である. およそ300km程度の空間解像度に相当する. ただし,多くの研究論文で使用されているデータは, 緯度--経度座標に変換し直したものである. 少なくとも,近年20年間(1980年以後くらい)の研究論文においては, 緯度・経度ともに2.5度間隔の解像度のデータが大部分である. 参考までに,2.5度間隔のデータで表現される 「地球の海陸分布」を以下に示す:
数値モデル内においては, 鉛直方向の大気はsigma座標系(sigma=p/ps; ps=surface pressure)で 表現されており, sigma=0.995からsigma=0.027まで 鉛直28層 をとる. 代表的な大気境界層(Planetary Boundary Layer)の上端を 900hPa (日々変動するが,高度にしておよそ900mから1000m前後)と仮定すると, 大気境界層内ではsigma=0.995(比高にして約40m) からsigma=0.9159までの5層が存在することになる.
NCEP-NCAR客観解析で提供されている対流圏界面は、以下のように 導出されている:
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