WRF memo (intro)
WRF実行時のメモ.一般的な実行メモというよりも小ネタ集に近い.
入出力ファイル処理
wrfout の同期(rsync)
WRFの出力ファイル(wrfout_d01_YYYY-MM-DD_hh:mm:ss)は,ファイル名にコロンが含まれるため,rsync を用いたファイル同期の際にオプション付けねばならない.
output_target_dir="target_host:/mnt/hdd01/work_WRF/output_hoge" rsync -av wrfout_d01_2012-03* ${output_target_dir}/.
このままでは失敗する. 通常,rsync ではコロンがホスト名とディレクトリ名との区切り文字に使われているので. 対象とするファイルを絶対パスにするとか,現ディレクトリだとするならば "./" を付けておくとか.rsync -av --include=":" ./wrfout_d01_2012-03* ${output_target_dir}/.
こうすれば成功する. ここでは,出力先が別ホスト("target_host")で指定しているが,自身のホスト内での別ディレクトリを指定しても良い. どちらでも動作することは確認(2018-05-11; CentOS 7.3 にて).hoge
- hogehoge
- hage
NCEP FNL を使う場合の注意
NCEP FNL (比較的長期間のデータがあるのは 1.0x1.0 degree 版) は,時折バージョンアップ(GFSの入替などが原因)する. 詳細は NCEP FNL メモ(hysk)参照. 同じ実行ファイル(wrf.exeなど)でも別の期間の計算を実施しようとしても,動作しなくなる事がある. よくあるトラブルを下記に列挙:
- 鉛直層数の変化: 27層から32層
- 変数の差替・更新(GRIB IDが変わるなど): LAND とか海面気圧
鉛直層数が合わない場合は,警告メッセージを表示して実行停止するので,原因がわかりやすい.
しかし,一部変数がないだけの場合,ungrib.exe から metgrid.exe, real.exe の実行にかけては特にエラーが出ず(実行停止まではしないが,メッセージは出ている), wrf.exe の実行時に何のエラーも吐かずに計算が落ちる,という事態になることがある. この場合は,wrf.exe の不備を真っ先に疑ってしまうので,不慣れな人だと原因特定までに時間がかかる.
参考文献・Webサイト
web情報
- WRF Users Site(WRF ARW ユーザweb)
- WRFのソースコード・ドキュメント・チュートリアルなどの入手先.
- WRF Main Site(WRF 概要web)
- WRF の概要を短く紹介してるサイト.WRF関連出版物リストなどは要参照.
- CTM メモ (hysk)
- 化学反応輸送モデル関連のメモ.WRF 関連の情報も少しは記載,
更新情報
Date | Changes |
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2021-06-21 | ここ最近,ようやくv4.2.2 のテスト稼働をトライし始め,自分のweb情報があまりにも古いことに気づく. リンク切れとか書きかけで止まっていたページの追加・修正の一環で本ページも追記. |
2018-05-11 | 初稿.WRF_setup.php をコピーして改変. wrfout の rsync トラブル.これまで,wrfout の移動に rsync を使ってなかったので気づかなかった. これが出来ないと,tar で固めてから rsync するとか,余計な手間を費やすことになってたので. |
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